1.友禅の歴史
友禅という名称は、宮崎友禅という人の名前から付けられたとい
われております宮崎友禅は天和(1680年代)に画家として活躍
した人です。
宮崎友禅は友禅紋様という独特のデザインを考案し、新境地を
開きました。この功績が友禅染の始祖といわれる所以です。
2.京友禅
京友禅には「手描き友禅」と「型友禅」があります。「手描き友禅」
は友禅紋様を基調とし、下絵には青花という染料を使います。
青花は水につけると消えてしまいます。「挿し」「彩色」には筆
または刷毛を使います。
「手描き友禅」の技法には、「挿し伏せ友禅」「堰だし友禅」
「無線友禅」などがあります。
挿し伏せ友禅はゴム糊や糸目糊を使い、模様の輪郭を描き
ます。堰だし友禅は模様の輪郭線がありません。模様の外側に
防染糊をおき、模様を染めたとき外側に染料が染み出ないよう
にします。
3.無線友禅は生地に直接絵筆で絵柄を描く技法です。
「型友禅」は染料を米糊とまぜて生地にぬりつけてゆく写し染め
が型友禅ですこのとき模様の型紙を生地において染めるので
型友禅の名前がつきました。生地に捺染された糊は蒸気で
過熱され生地に吸収されます。
この技法が型友禅の基本形です。このほか「ろうけつそめ」
「絞りそめ」などたくさんあります。