絹織物について

  1.撚糸(ねんし)
     丹後産地で織るちりめん類はシボを出すために、横糸に
     強い撚りをかます。この撚りをかける工程を撚糸工程と
     いいます。丹後ちりめんの特長はこの強い撚糸を使うこ
     とにより独特の風合いをだすことができます。この強い
     撚りをかけるために「八丁撚糸機」という機械を使います
     この撚糸機を使うことにより1m間に3000回もの撚りを
     掛けることができます。
  2.織物
     織物とは縦糸と横糸が直角に交差しからんだ布地を言
     います。着物地に使われる織物は巾が約36cm、長さが
     12mのものが使われます。
     織物は縦糸と横糸の交差の仕方によって生地風が変
     わり、この交差の仕方を織組織(おりそしき)といいます。
     織組織の変化によって平織、綾織、朱子織等の名称が
     つけられます




    コンピューターによる紋紙の作成

  3.紋織物
     紋織物は別の装置を使ってより複雑な組織を作ること
     ができます。この装置には「ドビー織」用と、「ジャガード
     織」用があります。ドビー織は簡単な紋様を織るときに
     使います。
     装置が簡単なため複雑な紋様を織ることはできません。
     服地やワイシャツ生地などを織る時に使います。
     ジャガード織はフランス人のジャガードという人によって
     考案されたのでその名がついています。日本には明治
     の初期に入って来ました。
     ジャガード織の特長は多くの紋紙(パンチカード)というも
     のを使って複雑な紋様を織ることができます。現在丹後
     地方で織られている紋織物はほとんどこのジャガードを
     使って織られています。




            織物工場

トップページへ戻る      当社のご案内   生糸について    京友禅について